
第16回を迎えました東京バンドネオン倶楽部のコンサート。
★9月16日(月・祝)16時〜
会場:小金井市民交流センター大ホール(JR武蔵小金井駅前)
http://eplus.jp/sys/T1U14P002101049P0050001
武蔵小金井駅は、新宿から特快でたったの19分!しかも駅前!
わたくし東京バンドネオンクラブ顧問を務めております小松亮太と申しますm(_ _)m

なんと!世界的タンゴ・ダンサー、カルロス・リバローラ&桑原和美さん、そして1960年代にアルゼンチンやコロンビア等中南米諸国で絶大な名声を誇ったタンゴ・ボーカリスト阿保郁夫さんの朗読での特別出演も決定しました。
これら豪華キャストをいっぺんに!2500円で聴ける!ありえへんのですわホンマ!


90年代半ばに創立。最初のうちこそよちよち歩きでしたが、徐々にレベルアップしメンバーも増え、第1回コンサート以来、20余名のアマチュア・バンドネオン奏者とプロミュージシャンたちの強力なタッグと厳しいリハーサルによって、それはそれはプロミュージシャンもびっくりなレパートリーを実現し、ご好評をいただいてきました。
出演:東京バンドネオン倶楽部
賛助出演:バンドネオン小松亮太 早川純
友情出演:カルロス・リバローラ&桑原和美(タンゴダンス)
ゲストヴォーカル:ロベルト杉浦 Sayaca KaZZma
特別ゲスト:阿保郁夫(朗読)
バイオリン近藤久美子 専光秀紀 原孝人
ビオラ松本豊
チェロ松本卓以
コントラバス田中伸司
ピアノ松永裕平
パーカッション岡部真二
ギター智詠
この豪華出演が2500円(全指定席)でお聴きいただけます!

というわけで前々回のブログの続きです。9月16日に演奏する曲を一挙ご紹介&解説しましょう!
デ・ブエルタ・イ・メディア(一回転半)
http://www.youtube.com/watch?v=iM7KPKnMppQミロンガのリズムの曲。ギターが入らないアレンジは聴いたことがないので、初めから「ギター用の曲」なのかな?名ギタリストのロベルト・グレラの十八番だった曲。
この方々のプロフィールは全然知らないんですが、素晴らしいなあ…
ラ・クンパルシータ
http://www.youtube.com/watch?v=80gRffCwsPwアルフレド・デ・アンジェリス楽団。
最近は「タンゴと言えばリベルタンゴ!」っていうのがお約束パターンですが、ちょっと前は「タンゴと言えばラ・クンパルシータ!」でした。
たぶん80年代の動画。まだタンゴ黄金期を知る世代が現役バリバリだった頃の隙のない演奏。最後のバイオリンのセクション・ソロはちょっと危なっかしいけど、これは味の範疇ですね。
エル・インヒニェロ(エンジニア)
http://www.youtube.com/watch?v=mHA9G0Bhfy8カルロス・ディサルリ楽団。
これが「どうってことない音楽」に聞こえるなら、あなたの耳はまだ発展途上ってことです。
これは生活感情を表現する音楽じゃなくて生命感情を表現する音楽なんです。わっかるかな〜
ニード・ガウチョ
http://www.youtube.com/watch?v=kHKtaVDSF_cカルロス・ディサルリ楽団&マリオ・ポマール(歌)
こういう演奏を聴いてると、「情熱のタンゴ」とか「タンゴの官能性」とかいう決まりきったキャッチコピーが嘘臭く思えてくる。やっぱり根底には気品
Milongueando en el 40(1940年代のミロンガ)
http://www.youtube.com/watch?v=ZRQLVTDDKUcアルマンド・ポンティエル作曲。この演奏はアニバル・トロイロ楽団。
1940年代は、第二次世界大戦真っ只中。戦争をしている諸外国に食料などを売ることによる特需バブル期とタンゴの発展期がちょうどぶつかって、音楽にお金も人材も湯水の如く投入できるタンゴ黄金期を迎えたというわけです。
スール(南)
http://www.youtube.com/watch?v=ZjlkT8k-rRcエドムンド・リベロが自身がオーナーだったライヴハウス「ビエホ・アルマセン」
もう歌も凄きゃあ伴奏も凄すぎる。どっしり踏みしめていながらにして何にも縛られてない自由自在なリズムとテンポ(しかもそれを大編成で実現している)。
下町のロマンス
http://www.youtube.com/watch?v=YXb-9pJamewアニバル・トロイロ作曲のワルツ。
この動画のように男女の歌手がデュエットするのはタンゴ世界では結構珍しいんです。ワルツの曲やミロンガの曲のデュエットは大概は男性2人のデュエットが多いんですが…。
ついでにこれも見てください。
同じく「下町のロマンス」レオポルド・フェデリコ(バンドネオン)&ウーゴ・リバス(ギター)
http://www.youtube.com/watch?v=inap2Q3jX7Qこういう「普通のやり方」のまんま特別な演奏をするバンドネオン奏者が結局一番恐ろしい。わざとらしいフレージングを入れまくって個性やテクニックを顕示する人がいくら頑張ってもフェデリコさんには結局かなわない!
ロコへのバラード
http://www.youtube.com/watch?v=evvsXgEeRjAこの動画は初演者アメリータ・バルタールさんの歌。ふた昔前までのLPには「気違い男へのバラード」と表記するのが普通だった。
ブエノスアイレスのマリア公演終了後の打ち上げでこれを歌ってくれたのは忘れられません。
ラ・マレーバ(やくざな女)
http://www.youtube.com/watch?v=sT9kD-xxnhc元々は古い歌のタンゴですけど、これはビクトル・ラバジェン氏(この動画でリーダーをやっているバンドネオン奏者)が、インスト曲として原曲のイメージをガラッと覆すようなアレンジを施しています。いかんせんリハーサル動画なので、演奏には高望みできませんが、9月16日は少なくともこの動画を超える演奏を目指しましょう!
アサバーチェ
http://www.youtube.com/watch?v=7dbUnZ2B_c0名歌手エンリケ・ドゥーマスの動画。これはウルグアイのカンドンベというリズム(ミロンガと似てますが)で演奏する曲で。タイトルは黒人の女の子を「黒玉」の愛称でチョコレートに例えたりしながら讃える内容。背広でビシッと決めたロマンスグレー(死語)の白人のおじさんが、こんなにアフリカ的な題材の曲を普通に歌ったりするところもタンゴ世界の面白いところ。
わが街へのノクターン
http://www.youtube.com/watch?v=MqUwK-ENAjUアニバル・トロイロが自作の詩を朗読しながら演奏している貴重動画。「俺の街はこんな風だった…たとえあの街を忘れようとしたって、お袋の家の空の星たちが俺にこう言うんだ。」日本が誇る名歌手、阿保郁夫さんに朗読を聴かせていただきます。
9月16日、心よりお待ちしています!o(^-^)o